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>NEWS 「アトピー性皮膚炎の新しい成因論とそれに基づく治療成績」について、2005年8月16日にドレスデン大学で公表して来ました。 現在でも、「奇妙」で「得たいのしれない」とされている、アトピー性皮膚炎の実体を、私の成因論とその治療成績から、是非学んでいただきたい。また、完全に治り、決して遺伝することなく、いわゆる文明病であることに気付き、即刻日常の生活習慣を改めて、希望のある明るい人生をこれから送っていただきたい。 示唆に富んだ歓びの体験記もこのページに掲載しましたので、よく読んで、これからの生活指診していただくことを切望いたします。 「アトピー性皮膚炎は、(1)堪え難い頑固な痒みを伴い、(2)皮疹の分布は特徴的であり、(3)増悪と寛解を繰り返して難治性で、(4)背景に遺伝的素因があるとされています。」 私は、上記の症状が日常何気なく使っているシャンプー、リンスやボデーソープが皮膚組織と化学反応を起こすからであり、この疾患の最大級因の一つは、洗剤を使って洗髪、洗浄することであると主張して来ました。(日本皮膚科学会で発表) 事実、以前は比較的恵まれた家庭に多いと言われていたこの疾患は、1975年頃から一般な家庭でもみられるようになり、現在まで増加し続けています。このことは、わが国の経済的繁栄と一致していて、この頃から生活様式が一変しました。、特に、清潔概念は急速に変化し、毎日シャンプーやボデーソープで頭の天辺から足の先まで丹念に洗うことが、当たり前のこととして、一般的に行われるようになって来ました。 しかしながら、この習慣的行為が皮膜を洗剤で洗い流して乾燥肌や頑固な痒みをもたらすだけでなく、重要な皮膚の局所免疫機能(ホームページの説明を読んで下さい。)を損なってやがて毛嚢炎や汗腺炎を伴った典型的な難治性の極めて重症なアトピー性皮膚炎が形成されるものと考えられるのです。 なぜならば、洗剤で洗う習慣的な行為を止めれば、皮膚は本来の正常な機能を回復し、この疾患の80%強が治癒することを治療成績から覗うことができるからです。さらに、一度治癒した後、再び洗剤で洗えば必ず再発することからも、洗剤で洗うこととこの疾患との因果関係を深く疑うことができるのです。 つまり、洗剤で洗えば、洗剤と皮膚組織とが化学反応を起こし、肌荒れや乾燥肌を起こし、頑固な痒みをもたらすだけでなく、皮膚の局所免疫機構も同時に侵され、感染を伴った難治性の極めて重症なアトピー性皮膚炎が形成されるものと結論づけられるのです。 約10,000名を超えるアトピー性皮膚炎の治療を今日まで行ってきましたが、そのうち昨年の4、5、6、7、8月の5ヶ月間に外来受診された651名の患者さんから聞き込み調査を行って、その治療成績を中央地で出して、ドレスデン大学で公開し、討議しました。図1.はその年齢別の分布です。 ![]() 重症度は、赤が最重症、青は重症、黄色は中程症、緑は軽症を示しています。この重症度の分類は、「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン2002」に従って、行なったものです。また、判定は完治までに要した期間、自覚的に痒みが除去され、不眠や引き篭もりがなくなり、簡単な軟膏処置だけで社会生活が送れるようにまでなったまでの期間で決めました。 治療方法は、全員に洗剤で洗えば、皮膚組織と反応してアトピー性皮膚炎になる可能性を説明し、お湯洗いだけにしていかなる洗剤の使用も中止することを勧めています。その上で、軽症ならばワセリン、アズノール等の軟膏を、皮疹が10から30%までの中等症ないし重症ならば、尿素製剤もしくはヘパリン様物質と共に抗アレルギー剤と抗ヒスタミン剤を経口投与し、皮疹が30%を越えて感染を伴う最重症にはその上に抗生物質軟膏と共に経口的にも抗生物質を投与しています。 ステロイド軟膏は、私の所で初回治療を行う症例には使いません。ステロイド治療を他医で受けて来た症例やブドウ状球菌のスーパー抗原による病変が強い症例では、吉草酸デキサメタゾンを上記保湿軟膏に0.072%の比率で混合して使用することがあります。 また、痒くて睡眠障害を訴える症例には、睡眠剤を投与しています。ここではその結果だけを述べていますが、軽症と中等症は、殆ど数週間で治っています。重症例は、3ヶ月から1年内に、また最重症例は2年内に治癒していることが統計学的な中央値から覗えました。 結果の詳細は、論文にまとめて発表すべく出筆中ですので。お待ち下さい。 この結果は、あくまで統計学的に求めた中央値から言えることで、完治までに、あるいは自覚的に痒みがなくなり、不眠や引き篭もりがなくなって軟膏処置だけで社会生活を送れるようになるには、もっと長期間を要した症例もあります。また、治癒半ばで来院されなくなった症例もありますが、これらの症例は統計処理の段階で省かれています。 しかしながら、頑固な痒みを伴い、難治性であって、遺伝的素因があるとされて来たアトピー性皮膚炎ですが、以上述べてきた方法で完治もしくはその状態に近いところまで治療を行うことができるのです。 いずれにしても、アトピー性皮膚炎の成因論とその倫理に基づいた治療成績を出すことはできましたことは、一重に患者さんの協力を得られたことに他なりません。これから掲載させていただく体験談やホームページの体験談を是非参考にしていただき、この病気で長年悩み苦しんでおられる患者さんが数知れなくみえることと思いますが、希望と勇気を持ってご相談下さい。皆様のさらなるご協力を得て、この病気の本質を明らかにすると共に治療の確立を行ってまいりたいと考えています。 次の2症例は、いかにしてアトピー性皮膚炎を克服したか示唆に富んだ体験談です。また、ホームページの体験談および「なんでも広場」を熟読し、私の治療法が、この病気で苦しんでいる多くの患者さんへの、道しるべとなることを祈念いたします。 |
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